どうやら実際に国内で最初のビールが作られたのは、この場所ではなく横浜のようだが、横浜の場合は日本人によって作られたわけではなく、日本人によって最初のビールが作られたのがこの地のようである。
で、そんな由緒正しい場所だが、ちょっと離れてみるとこんな感じである。
いと哀れなり。。。
ついでながら、『ビール』という言葉はオランダ語の『bier』が語源である。
このワタクシ、高校生の頃、どうして英語で『ビア』のような発音なのに、日本人は『ビール』と呼んでいるのかが気になり色々と調査したところ、『ビール』がオランダ語由来の言葉ということを知って愕然としたことがある。
さらに衝撃だったのは、『ポン酢』という言葉がオランダ語だったということである。
『pons』というオランダ語は『柑橘類の絞り汁』という意味らしく、それが日本語に取り入れられて今では当たり前のように『ポン酢』と呼んでいるのである。
他にも面白いところでは、『お転婆』という言葉もオランダ語の『ontembaar』から転じたものである。
ちなにに、この『お転婆』は、日本のマンガやアニメなどの海外進出が進むにつれて、『Otenba』とか『Odenbo』として各国の言語に取り入れられ始めているようだ。
他にも、『博多どんたく』の『どんたく』や、『どんたく』が転じた『半ドン』や、『ランドセル』などもオランダ語由来の言語である。
江戸時代鎖国していた日本との数少ない交易国の一つであったオランダの言葉が日本に沢山入ってきているは当然と言えば当然である。
外来語の氾濫をボヤく人はいつの時代も多いものだが、(何度も書いているように)日本語の凄さは、どんな外来語でもそのまま取り込んで、日本(語)化してしまうことである。
外来語の氾濫をボヤく人が『どんたく』がオランダ語だからと言って、わざわざ日本語に変えることはないだろうし、子供に「『ランドセル』という言葉は外来語なので使ってはいけません」と言うことはないのである。おまけに、毎晩「『ビール』ちょうだい」なんて言っているに違いない。
いずれにしても、一旦入っても定着しない外来語は勝手に消えていくものである。
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「日本語の柔軟性万歳!」
もしかすると夫かもしれません…(苦笑)。
そうだとしたら、よろしくお伝えください。