青森以南の日本人にとっては、北海道は国内で行ってみたいところの上位に入る場所であろうし、北海道も札幌も、このワタクシの生まれたところとは違って、イメージの良い場所であることは疑いの余地はないと思う。
札幌駅に夜着いたあと、ホテルにチェックインする前にドリンクを買い込んでおこうと、ホテルの下のコンビニに行った。
ミネラルウォーターを数本手に取り、レジの列に並んだ。
すぐに自分の順番が回ってきた。
「2番目にお並びの方、どうぞ〜」
おいおい、なぜ2番目なのだ?
どうして1番目にお並びのこのワタクシを飛ばすのだ?
おまけに、このワタクシの後ろには、人はいないぞ。
何度も後ろを振り返っていると、店員は明らかにこのワタクシを見ながら、「2番目にお並びの方〜」と再び声を掛けた。
いずれにしても、他に人がいない以上、このワタクシのことを言っていることは明らかである。
非常に不可解な感情のままお金を払ってホテルに入った。
翌日、鉄道の指定券を買おうと思って長い列に並んでいると、一人一人の客の対応が終わるたびに、駅員が「2番目にお並びの方〜」を連呼している。
どうも札幌では、列の先頭にいる人が「2番目」のようである。
となると、1番目は、今まで接客されていた人ということになる。
このワタクシの調査不足もあり、他の都市において、列の先頭の人をどう呼んでいるのかは分からないが、毎年全国各地に行っていてこのような違和感を感じたことはないので、「2が1」の地域はあまり存在しないと思う。(情報求む!)
このワタクシの専攻は言語学だったので、この(少なくとも東京との)違いに関して、違和感はあるものの、非常に興味が出てきた。少し徹底的に調べてみよう。
なお、10年くらい前に、これまた札幌に行ったとき、ファーストフード店の店員が、「ハンバーガー3個でよろしかったですか?」と言う言葉を発したときもかなり違和感を感じた。なぜ過去形なのだ、、、と。
今、「よろしかった?」は、東京でも普通に使われている。
ひょっとすると、札幌は新しい言葉の発祥地なのだろうか?
一般的に考えて、それは考えにくいはずである。
東京においても、若者の「よろしかった?」を問題にするテレビのコメンテーターを時々見るが、そもそも言語は変化するものなので、それを問題にしても仕方がない。
逆に、北海道では元々「よろしかった?」が普通であったとすれば、北海道弁に対する冒涜になる。
追記)
CNNなどのアメリカのテレビでイチローの話題のとき、アメリカ人のレポーターが「シアトル」を「せやろ〜?」とエセ大阪弁で言っているのも気になって仕方がない。。。
(関連エントリー)
「夕張探訪」
「はるばる来たぜ函館」
「大阪のブランドイメージ」
「2番目」っていうのは、
まさに接客を受けてる最中の人を列の数に入れるかどうかとか、深く考えてないのでしょう。
パッと見、人間の頭(あたま)数で直感的にわかりやすいように、単純に言ってるだけだと思います。
私は、「次にお待ちの方」だったのに、私より後ろの人に先に行かれた経験があるので、店員が「2番目」と言い直してくれた時、それだけでもううれしかったです。。。
「よかったですか?」と過去形にするのも、初めて聞いた時は「?」と思ったけど、すぐに自分の中でつじつまを合わせて理解するようにしました。
つまり、お客さんが注文をして、店員が商品を揃えた時点に時をさかのぼって訊いているのでは?
あなたはあの時このように注文して、私はこのように承りましたが、あの時あなたが注文したかったのは、間違いなくこれでしたか?みたいな感じかと、解釈しております。
なお、大変偶然ではございますが、今現在、私はこれをたまたま北海道で書いています。。。
なるほど。
>まず、「次にお並びの方」だと、列の後ろの方にいるくせに、我れ先に空いてるレジに行く人がいるために、「2番目」と言ってるんだと思います。
この部分が分かりません。
関東あたりでは、「次」はあくまでも「次」なので、我先に行くヤツが発生するとは思えないのです。(我先に行くヤツはどんな状況でもいるにはいますが)
関東あたりでは、「2番目」と行った方が、間違いなく険悪なムードになるような気がします。
総合的に判断する限り、「2番目」の使い方が違うとしか思えないわけです。
実に面白い。(湯川先生風でお願いします)
そうなると、九州や四国が気になりますね〜。
もっとも、こればっかりは、どこが正しいとかがないものだけに、そのギャップが大きければ大きいほど訪れたときに面白いと思うところです。
「2番目」の話は、実に面白い。
とりあえず自分が生まれた九州では、2番目は列の先頭じゃ無いです。
やはり九州も違いますか。
四国に期待です。