同じ銀行なのだが、1つは本店の個人向け業務の部署、もう一つは普通の支店と、二カ所に電話しなくてはいけなかった。
最初に本店に電話した。
代表番号のようなところに電話をすると、受付の人が出て、用件を聞くと担当の部署に繋いでくれた。
ちなみに依頼したのは、このワタクシの過去のある時期の取引実績を出してくれというものである。
このワタクシ、Web通帳しか利用していないのだが、その銀行のWeb通帳は保存期間が2年なので、このワタクシの必要とする期間のものは既にWebから消え去っていた。
本店は、過去のデータを引き出すことを、簡単に、しかも無料で受けてくれた。
問題は、ものの数分で解決した。すぐに依頼書を郵送してくれるらしい。
ちなみに、本店は大阪にあるので、こちらから出向くのは大変だと思っていただけに、ありがたい話である。(結果的には、別件で大阪に行ったときに立ち寄って全てのデータを出してもらった)
次に支店の方に電話をした。
代表番号に掛けると、若めの声の女性が応対した。
事情を話すと、「本人の確認が必要です」と言っている。
言われるがままに、生年月日や住所を答えると、次に「電話番号を教えてください」と質問された。
その支店に口座を作ったときの電話番号を言わないといけないのだが、その後引越をした上に、そもそも携帯電話以外はほとんど使っていなかったので、固定の方の電話番号は、「03」より後ろはまったく覚えていない。
「それでは、お受けできません」と若めの女性。
アホな。。。
「住所も生年月日も答えているのに、電話番号が分からないだけで話が止まるのはおかしいのではないですか」と、このワタクシは極めて紳士的に伝えた。
「そういう決まりですので、申し訳ございません」と若めの女性。
「しかし、本人の認証に3点も確認事項があるというのは理解できないし、たった今本店に掛けたときには、何も聞かずに対応してくれたのですが」とこのワタクシ。
「こちらでは、そういうことはしておりません」と若めの女性。
「しかし、案件としては、こちらが印鑑を押した依頼書を提出するわけだから、ここでの確認が必要な理由が分かりません」とこのワタクシ。
このワタクシが聞きたいのは、支店として本店と同じような処理ができるかだけなのに、イチイチ本人確認をしている意味が分からない。
「ダメなものはダメなのです」と若めの女性。
キレ始めている。これでは、コールセンター勤務は失格である。
このワタクシも、どうしてもその情報が必要なので少し粘った。
「それならダメな理由を教えてください」とこのワタクシ。
長いため息のあと、突然受話器から保留音が流れてきた。
なんじゃ、そりゃ。
「お電話代わらせていただきました」とちょっと年上っぽい女性が出てきた。
「話を聞かせていただきましたが、ご本人を確認させていただかないと、いけないルールになっておりまして。。。」とその年上っぽい女性。
あまりに不可解なので、もう一度用件を説明して、本人確認する理由を聞いてみた。
しばらく沈黙の後、年上っぽい女性は、「大変失礼致しました。できるかできないかというだけのご質問であれば、できますので支店に一度いらしてください」と言う。
ほら〜。。。
「最初に電話に出たものが、少し勘違いしておりましたようで。。。」と年上っぽい女性。
そらそうよ、単なる質問にイチイチ本人確認していたらキリがない。
支店の方は、家から近いので時間を見つけて行くことにした。
電話を切ろうとすると、年上っぽい女性は、「一月分あたり500円となります」と言い出した。
本店は無料なのに、支店は金を取るのか。
おまけに、このワタクシが必要としているのは36ヶ月分である。
そんなに金を取るならWeb通帳を2年以上にするべきである。勝手に通帳を削除しておきながら金を取るなんて、考えられない。
「本店では無料と言ってましたが」とこのワタクシ。
「そういうことはないはずです」と年上っぽい女性。
「そんなことがたった今あったのですが。。。」
また保留になる。
次長が出てきた。
どうも話がややこしくなってきたので、むりやり引っ張りだされたようである。
話の流れを全く分かっていなかったので、イチから話をさせられることになった。
「最初の女性に本人確認をされまくり、次の女性はやるにはやるが金が掛かると言っとるんですわ」、とこのワタクシもダンダンといらだってきた。
話を聞いていた次長は、「少しこちらで確認させていただきますので、折り返しお電話させてください」と言い出した。もう45分も経っている。
しばらくして、次長から電話がかかってきた。
「本店に確認させていただきました。当支店としても無料とさせていただきます」
なんじゃ、そりゃ。
「ところで、最初の本人確認は、なぜ3点も確認しないといけないのですか」
問題が解決したので、興味本位で聞いてみた。
「そんなことはないはずなのですが」と次長。
「そんなことがあったから、こんなに時間が経ったのですが。。。」
「確認させていただきますので、折り返しお電話させてください」と次長。
またかいっ。
しばらくして、再び次長から電話がかかってきた。
実際のところ、このワタクシとしては、もうどうでもよくなっていた。
「大変失礼致しました。通常は、本人確認は2点までです。ところが、最初に出た者が、生年月日をお聞きしたときに、『年齢の割に落ち着いた方だと判断し、念のためにもう一点確認しておこうとした』とのことでした。結果的に、そもそも本人確認する必要すらなかったような案件でしたので、なんとお詫びしてよいやら。。。」
不惑も超えた42歳、、、落ち着いとるに決まっとるやろっ。。。
三井住友銀行ですよね?
もっとも、他にはありえないだけに、名前を出しても出さなくても同じでしょうが。。。
でも、気付いただけ良かったのでは。。。