人生で初めて東京に来たときに、新幹線で東京駅に着いたあと、このワタクシは四ッ谷というところに行くことになっていた。(この文章を四ッ谷駅前の喫茶店で書いているというのは、実に奇遇である)
どうでもよいことだが、関西人のこのワタクシにとって、四ッ谷という場所から来るイメージは「四谷怪談」しかなく、さぞかし薄気味悪いところだろうと思っていた。(その、かつては薄気味悪かったであろう場所に、5年間も通学することになってしまったのだが。。。)
新大阪駅で買った「東京鉄道路線図」を何回も、穴の空くほど見つめながら東京駅に着いたので、東京駅から中央線という電車に乗れば四ッ谷に行けることは分かっていた。
新幹線の改札を出て、中央線のホームに向かう。
中央線のホームでは、ホームを挟んで、電車が2本入線していた。
どっちが先に出るのだ?
と思って、行き先表示の電光掲示板を見ると、
一つには「こんど」と書いてあり、もう一つには「つぎ」と書いてある。ご丁寧に平仮名だ。
むむむ、「今度」と「次」はどっちが先に出るのだ?
珍しく脳が高速回転したが答えは出ない。
当時の関西の鉄道では、「先発」、「次発」、「次々発」が一般的であったので、いきなりの「今度」と「次」では理解できない。
そうこうしているうちに、片方の列車が去って行った。
これで答えは簡単になった。
「今度」か「次」かは知らないが、ホームにいる電車は1つなので、それに乗っておけば間違いない。
結果的に、そのとき突き詰めて「今度」と「次」の順番を研究しなかったことにより、あれから25年経った今でもどちらが先か分からない。
少なくとも、たいていの東京出身者は理解していると思われるので、何度もこの質問を持ち出したが、いざ聞かれるとほとんどの人が曖昧であるという感じがする。
そんな「今度」と「次」だが、いまだにそういう表示が残っている駅も多い。
つまり、ほとんどの人が曖昧に感じているにもかかわらず、それによる問題が起こっていないということなのだろう。
もちろん、「今度」と「次」よりも重要なのは「行き先」だし、たいていの駅は終点ではないので、来た順番に乗っていれば問題は起こらないのかもしれない。
言葉は実におもしろい。(このワタクシにそっくりな福山風でお願いします)
追記)
と、、、こんなことを書いたので、
家に帰るときに、南北線の四ッ谷駅の電光掲示板を見てみると、「今度」も「次」もなく、出発時間と行き先をセットにしものが上下に並べられているだけだった。
確かに、時間そのものを書いてしまえば間違うことはない。が、なんとなく味気ない気がしなくもない。
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ラベル:言語
多分、文化は西から東へ伝わるのでしょう。
そうかもしれませんが、遠方から乗り継ぐときは、JRだと都内はタダなので。。。
というよりも、この場合、そもそも、「今度」と「次」に最初にした連中がおかしかっただけのような気がしないでもありません。。。
調べてみると、中央線の方が丸の内線より早いようです。
「つぎ」が出て、その後で「こんど」がでるのはおかしく思いますので、
消去法でこんど → つぎの順になるかと。
確かに、中央線の方が速いような気がします。
そういう風に解釈すると、「こんど」の方が先で間違いないような気がしますね〜。
表示のされ方は「今度」が上で「次」がその下に書かれていました。
なので、何のためらいもなく「今度」が1番目で「次」が2番目に出る電車だと認識しました。
私、この駅は何度も使っていますが、ぱんちょさんのお話を読むまでは、表示を気にもとめていませんでした。
多分、上下に書かれていることによって、迷わなかったのかもしれませんね。
おそらく、東京が地元の人間は、そうやって無意識のうちに覚えさせられているのかも^^;
個人的には「先発」「次発」の方が親切で良いと思うのですけれどね・・・
ひょっとすると、「今度」と「次」を表示し始めたときは、明確に差があったのかも知れませんが。。。