振り子打法は、構えたときに投手側の足を高くあげ、投球動作とともに体を投手側にスライドさせながら踏み込んでスイングするような打ち方である。この打法は、タイミングが取りやすく、非力でも長打が打てるといわれている。
振り子打法の代表的な選手ではイチローが挙げられるが、坪井智哉(北海道日本ハム)、川崎宗則(福岡ソフトバンク)、福浦和也(千葉ロッテ)、和田一浩(西武)なども振り子打法の選手である。
それにしても、ここに名を挙げただけでも好打者ばかりなのだから、他の選手も真似すればと思うのだが、そう簡単にもいかないのだろう。
ちなみに、普通の打ち方ではなく特徴のある打ち方で、ある程度認知されているものとしては、一本足打法(王貞治、立浪和義、田中幸雄、高橋由伸、小久保裕紀など)、神主打法(落合博満、清原和博、江藤智、小笠原道大など)、うねり打法(松井秀喜、濱中治、アレックス・カブレラなど)などもある。
また、いまだに継承者がいなくてどちらかといえば笑いものになっている、がに股打法(種田仁)、こんにゃく打法(梨田昌孝)なんかもある。
、、、と、ここまで薀蓄を書いたのだが、実はそんなことはどうでもよい。
振り子打法の選手の一人である坪井智哉。
1998年に阪神でルーキーイヤーを迎えた坪井は、当時の阪神には彗星のごとく現れたスターであった。
1年目の坪井は、なんと.327でセントラルリーグの新人としては歴代最高の打率を残している。
様々な人の証言を借りると、あのイチローよりも先に振り子打法を取り入れていたらしい。ま、そんなことはどうでもよい。
坪井のヒッティングマーチの直前に流れるファンファーレで、阪神ファンは、
「♪ぴ〜える〜、あおがく〜、とぉ〜しば〜、、、つ〜ぼ〜い」と、期待を込めて叫んでいた。
どのチームでもそうだろうが、ヒッティングマーチの前にファンファーレが付く選手は、ファンの最も期待している選手であることは間違いない。
そして、あの当時の阪神の打者では、坪井くらいしか期待ができなかったのも事実である。
坪井は、ルーキーでの初回先頭打者ランニングホームランというプロ野球初の記録も作った。(ちなみに、これがプロ初ホームラン!)
巨人戦の新庄の敬遠球サヨナラヒットは有名だが、実はそのときホームに駆け込んだのは坪井であった。
今の阪神では、金本の効果もあり、全選手が普通に無茶苦茶練習しているが、あの頃の阪神では坪井ほど練習している選手はいなかった。
時は流れて監督も変わり、坪井は、最強の伏兵である野口とトレードされて日ハムに行くことになった。
日本ハムファンの間でも坪井のファンファーレは継承された。
日ハムファンは、「♪ぴ〜える〜、あおがく〜、とぉ〜しば〜」と「つ〜ぼ〜い」の間の一呼吸の間に「ハンシンッ」と合いの手を入れてくれている。
日本ハムの北海道移転後の初ヒットを打っているのは坪井である。
その坪井は、日本ハムが日本一になった直後に、若手の台頭による出場機会の減少と高額の年俸などからトレード通告を受けたものの、トレードがまとまらず解雇になっている。
坪井をトレードで取らないチームもチームであるが、代替要員との兼ね合いで仕方がないところもあったのかもしれない。
しかし、解雇するチームもチームである。
その日本ハムは、結局坪井が12球団合同トライアウトを何度受けても移籍先が見つからなかったとみるや、年俸を大幅に下げて再契約している。坪井で商売したかっただけなのか。
そして、今年も坪井のファンファーレは流れている。
「♪ぴ〜える〜、あおがく〜、とぉ〜しば〜、ハンシンッ、つ〜ぼ〜い」
そうではないだろう。
「♪ぴ〜える〜、あおがく〜、とぉ〜しば〜、ハンシンッニチハムッ(ここはかなり一気に言う)、つ〜ぼ〜い」ではないのか。
あの我々が愛した、そして今も愛する坪井は、日ハムがクビにした選手である。
(関連エントリー)
「最強の伏兵」
ラベル:野球




珍写真集。。。

そういえば、言われるまですっかり忘れていましたが、、、
あのお尻を振るスタイルは凄かったです。
ついでに、思い出しましたが、、、
長嶋監督が、バントの構えをして「代打、淡口」と交代を告げたこともありましたね〜。