そのこと自体は特にどうということでもない。現に、「成人の日」と「体育の日」は同じようになっているのだから驚くことでもない。
しかし、そうであれば、どうして最初から4つ全てを第二月曜日に変えなかったのかが疑問である。そこに何らかの理由があったのであれば、今ここで再び変えようとすることと論理が一貫していない。逆に、当初何も考えていなかったとすれば、その法案を通した国会議員の怠慢以外のなにものでもない。
別にいちいち目くじらを立てる話ではないが、今年(2001年)の敬老の日が土曜日ということを考えた場合、最初から「敬老の日」が第二月曜日になっていたら1日休みが増えていたのである。元々法案を通す段階でオエラガタが言っていたのは、三連休になることによる経済効果である。つまり、国会議員は今年三連休を一回少なくしたことにより、期待される経済効果を放棄したことになる。これは国民に対する冒涜であり、国家に対する反逆行為である。さらに、祝日が土曜日に重なったことにより、「振替休日もないのか、損した気分」と大多数の国民の士気を下げ、生産性を下げることになるのである。
本気で法案を通す気なら、今年から実施ということにしないかぎり、真剣さは感じられないと言えよう。カレンダーに載っていないとかいう問題は、経済効果を考えたら微々たる問題である。「大葬の礼」もカレンダーに載っていないが休日になったはずである。
そして、間違いなく数年後には「勤労感謝の日」を第二月曜日(もしくは第三月曜日)にしようという動きが出てくるであろう。。。
日本の祝日を考えた場合、その日そのものに歴史的なイワレがなく、簡単に動かせるのはこれら5つくらいしか考えられないので、いずれは全てがそうなるだけのことである。いずれそうなることを最初からやろうとしないのはこの国の宿命なのか。
(追記)
「第二月曜日(2)」
「第二月曜日(3)」