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2006年08月24日

「子猫殺し」リアルでも騒然

 先日ぼやいた「『子猫殺し』 ネット上で騒然」だが、現実社会でも騒然としてきたようである。
 当然といえば当然だが、エッセイを掲載した日経新聞に抗議が殺到し始めたというのである。

 事態が拡大するにつれて詳細が徐々に明らかになってきた。
 まず、先日は、「タヒチの現状が判らないからコメントできない」と書いたが、どうやら現地の刑法でも違法なようだ。
 であれば、日経新聞に抗議なんてしている場合ではない。現地の当局に通報しないといけないのではないのか。 とかなんとか、ただ言うだけではそこらのマスコミと変わらないので、とりあえず現地当局には連絡しておいた。(フランス語を勉強しておいたことがこんなことで役に立つとは。。。)

 さらに、このワタクシは、「この人は、文章を読み手の反応を意識しながら書いているのだろうか」ということと「作家の手法」ということを書いたが、今回この人はホラー小説の第一人者だったということを知った。(今まで知らなくて、すいません)
 ってことは、やはり手法の可能性も捨てがたい。
 しかし、(前回も書いたが)この手のエッセイで人を怒らせても意味がないのである。
 ましてや、わざわざ「自分が犯罪しました」って書いてまで読み手を惹きつける必要はない。
 作家が商売である以上、文章の力で勝負してもらいたいものである。

 いずれにしても、「手法」だったのか、「事実」だったのかは、現地当局が明らかにしてくれるでしょう。


(引用)
イザ!:直木賞作家「子猫殺し」告白、日経へ抗議殺到-話題!ニュース
 フランス領タヒチ在住の直木賞作家、坂東眞砂子さん(48)が日本経済新聞に寄せたたエッセーで、飼い猫が産んだ子猫を次々とがけ下に放り投げて殺していることを告白し、日経新聞社に抗議の声が殺到している。坂東さんは猫の避妊手術と子猫殺しについて「子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ」と同じレベルとの持論を展開しているが、動物愛護や生命の尊厳をめぐって論議を呼びそうだ。
 問題になっているのは日経新聞の18日付夕刊に掲載された「子猫殺し」と題したエッセー。「こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている」と書き出し、飼っている3匹の雌猫の子供が野良猫にならないよう、生まれるたびに自宅隣のがけ下に放り投げていると明かしている。
 日本の動物愛護管理法では、猫などをみだりに殺した場合「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」を科すとされており、フランスの刑法でも違法だ。
 日経新聞社にには23日までに約300件のメールと約60件の電話が寄せられ、「不快だ」「理解に苦しむ」など、ほとんどが非難や抗議の内容という。
 坂東さんは同社を通し「タヒチ島に住んで8年経つがこの間、人も動物も含めた意味で『生』、ひいては『死』を深く考えるようになった。『子猫殺し』はその線上にあるもの。動物にとって生きるとはなにかという姿勢から、私の考えを表明した」とコメント。
 同社社長室は「原稿の内容は原則として筆者の自主性を尊重している。さまざまなご意見は真摯(しんし)に受け止めたい」としている。
 坂東さんはホラー小説の第一人者で、平成9年に「山妣(やまはは)」で直木賞を受賞。映画「死国」「狗神」の原作者。

■愛猫家として知られるジャーナリストの江川紹子さんの話 「子猫が生まれないように避妊手術をすることと子猫の命を奪うことを同列に論じている板東さんの論理はおかしい。何が猫にとっての幸せかは猫でなければ分からない。突然殺されることに子猫は悲しんでいるはずだ。猫は野生動物とは違う。人間とのかかわりの中で生きてきた猫と、どう幸せに寄り添っていくかをもっと考えるべきだ」
(引用終)
ラベル:動物
posted by ぱんちょなあおのり at 13:18| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | あおのりの主張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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