とりあえず、男性でも女性でも構わないが、それなりにキチンと警察職を全うしてもらいたいものである。
このニュースを見て、思い出したのは、このワタクシが毎月のようにソ連に通っていた頃のことである。
もはや崩壊は間近と思われたソ連では、何もかもが無茶苦茶であった。
東側最大の都市モスクワでは、東側の車しか走っていないのかと思ったら、ラダやチャイカに混じって、ポルシェやBMWが疾走していた。なぜ、西側の、しかも高級車が買えるのかは判らなかったが、とりあえず、走っていたのは事実である。
モスクワの国際空港から市内に向かう道中では、必ず(何事でも「絶対」とか「必ず」という言葉を使いたくないものだが、この点に関しては文字通り「必ず」)、路肩にボコボコになった車が止まっていて、運転席にはグッタリとした運転手が放置されていた。事故の数自体が多かったとは思うのだが、事故処理の遅さも凄いものがあった。
本題はココからなのだが、当時ソ連には、大きな新聞が二紙あった。
一つはソビエト連邦共産党の機関紙である「プラウダ(真実)」、もう一つはソ連政府の公式の新聞である「イズヴェスティア(報道)」。
当時は、「プラウダ(真実)にイズベスティア(報道)はなく、イズベスティア(報道)にもプラウダ(真実)はない」と揶揄されたものであった。
そこで、この「ロシアの警察浄化策」の報道だが、これは「イズベスティア」によるものである。
この「報道」は実話なのか?
(「イズベスティア」がいまだにあることの方が驚きだが。。。 久々にこの名前を聞いて、ちょっと感慨に浸ってしまった)
(引用)
[モスクワ 28日 ロイター] ロシアで、女性警察官のみの交通警官隊がはじめて誕生する。警察の上層部は、女性警官は男性警官ほど汚職が激しくないと信じているのだ。
現在、交通警官のほとんどは男性で、しばしば賄賂と引き換えに交通違反を見逃している。こうした悪習が、ロシアの道路交通を世界でも最も危険なものにしていると考える人は多い。毎年、およそ3万5000人が事故で死亡している。
『イズヴェスティア』紙は、「26人の女性警官からなる初の女性交通警官部隊が(ロシア南部の)ボルゴグラードの中心部をパトロールします。女性は賄賂には屈しないということを証明する調査結果が出ています」との地方警察署長ミハイル・ツクルクの発言を紹介した。
現在、交通取り締まりの任務についている女性警官の数は、ごくわずかだ。
(引用終)