スポーツ新聞等の情報によると、阪神への移籍が濃厚のようである。
去年の「黒田のFA騒動」のときもそうであったが、またもや広島ファンあたりからの「阪神の横暴」とか「阪神の読売化」という言葉が出てくるだろう。(参照:「カープ黒田のFA問題」)
「カープ黒田のFA問題」でも書いたのだが、論議すべき点は次のようなところである。
(1)そもそもFA制度導入後にカープが「取られる側」に回ってしまったのは、あくまでもカープの経営陣の問題である。(FA残留を認めないようにしてきた、など)
(2)FAで「取られる側」のチームが弱いという訳ではない。(日ハムの例、FA制度導入後優勝していないのはカープだけである〔除:楽天〕、など)
(3)最も問題なのは、大リーグの形式だけ真似てFA制度を導入してしまったこと。
事ここにいたって、このワタクシが最も理解できないのは、昨年の黒田の残留である。
あそこまで大騒ぎして残留したにもかかわらず、今年はあっさりと出て行きそうである。
黒田は、単にファンに大騒ぎされたから1年だけ残ったというのか?訳が分からない。
一方、今年の阪神は、いわゆる「井川資金」を惜しみなく注ぎ込んでくるようである。
要するに制度は制度でもう存在するのだから、それをどうこう言うよりは、その制度を上手く使って商売した方が得策である。
そして、一プロ野球球団といえども、この世界有数の資本主義大国の企業である。ルールに則っていかに儲けるかを考えない限り、経営者の怠慢と言われても仕方がない。
だから、西武は松坂をポスティングで出し、阪神は井川をポスティングで出したのではないのか?
カープが新井をどうしても残しておきたかったら、2年前に黒田をポスティングで出すなり何らかの手はあったはずである。(「そんなことしたら、翌年勝てない」なんて発想だと、翌年どころか永遠に勝てない)
おまけに、これだけ他チームに取られまくっているなら、一番防衛策を考えていてもおかしくないにもかかわらず、毎年のように同じような問題が起こっている。これって、単なる怠慢としか思えない。
ストーブリーグになるたびに、「読売や阪神の横暴」とか「阪神の読売化」なんて本当に思っているうちはカープは強くならないだろう。(おまけに、ドラフトも本気とは思えないし)
(引用)
広島の新井、FA宣言へ=移籍濃厚、阪神など関心−プロ野球
(時事通信社 - 11月07日 12:31)
広島の新井貴浩内野手(30)が今季取得したフリーエージェント(FA)の権利を行使することが7日、分かった。神戸で行われている北京五輪日本代表候補の自主トレへの参加中に、関係者らにFA権行使の意向を伝えた。
新井はこれまでFA宣言する場合は「断定はできないが、(広島を)出る可能性が高くなった」と語る一方、米大リーグ移籍については「百パーセントない」と否定していることから、来季は国内他球団への移籍が濃厚となった。阪神などが獲得に強い関心を示しているとみられる。
新井は駒大から1999年に広島入団。2005年に本塁打王に輝き、今季まで2季連続で100打点以上をマークするなど広島の中心打者として活躍している。
[時事通信社]
(引用終)
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