実際には、「やったらしい」ではなく、このワタクシからすると「やられた」のである。
昨晩は、たまたまひょんなことから東京中を走り回ることになった。
我が家は、東京特別区全域の東西南北のほぼ中央にある。
最初に、"南西端"に位置する用賀に4時間ほど滞在。
その後、22時くらいに環状八号を北上し、"北西端"に程近い関越練馬インターの出口あたりで寿司を食った。
環八は妙に空いていた。
おまけに、最近は、練馬に近付くと大部分がトンネルになっているので、空いていれば結構快適である。
ちょうどトンネルの中で環八と笹目通りが二手に分かれた直後あたりの非常駐車帯(本線から横に凹んだところ)に白いバンが止まっていた。
このワタクシ、車を抜くときには必ず運転手を睨み付ける(というか、警察でないか確認する)ことにしているので、いつものように運転席を覗き込んだ。
完全に警察である。警察というのはありがたいことに、ほぼ確実に同じ制服を着た二人組の男である。同じ制服を着て仲良く並んで座っているのは、警察官か、コスプレ好きの連中か、ホモしかいない。
そんなにスピードも出ていなかったが、無意識に減速。
トンネルを抜けたところで、10人くらいの警官がスピードガンを持って待ち構えていた。数台の一般車が止められていた。
その後寿司を食った後に、一転して、まったく方向が反対の23区では"南東端"にある江戸川区に行くことになった。もう深夜の12時を回っていた。
別に首都高速の700円をケチったわけではないのだが、時間に余裕があったので一般道で特別区を"北西端"から"南東端"に横断することにした。よって家の近くを通ってさらに同じ距離を南東に向かわないと行けない。
クッソッタレめが。
この横断の際に、なんと検問に3回も止められたのである。
それも、見通しの悪い跨線橋の上とか、そういうところばかりである。つまり、一度突っ込んだら検問の列に並ぶ以外にUターンも何もできないところで検問してやがる。
こんなことなら、首都高速を走っておけばよかったのである。酒も飲まずスピード違反もせず(というか当然なのだが)、一般道を走っていると検問ばかりに遭い、高速を一般道より飛ばしても何のお咎めもないってのはどういうことなのだ?
そして、そんなことよりも頭にくるのが、
この全国一斉検問での警察の収穫は、逮捕者47人。指名手配容疑者の逮捕はゼロ。
2万7千人を動員して逮捕者47人ということは、一人を逮捕するのに約570人を要しているということになる。そして、本来探している犯人は捕まえられず。
もちろん、警察という重要な仕事だけに動員数だけで議論しても意味はないのだが、とはいえ、これだけの効果しかあがらないのであれば、この企画はやるだけ無駄である。
また、同じようなことを警察が何十年やり続けても、いまだに飲酒運転やスピード違反が撲滅できないわけである。つまり、彼らのやり方がオカシイ、もしくは根本的に制度が間違っているのではないのか? 民間なら効果のでない方法を何十年も続けていたら絶対にクビになるか、会社が倒産するだろう。
おっと、彼らの「効果」ってのは、市民から金を巻き上げることなのか。だとしたら今のやり方で効果は出ているのかもしれない。
しかし、そんな事で社会がよくなる訳がない。
そして、そんな仕事しかしない彼らの給料を、少なくともこのワタクシ(だけでなく全国民)が一部負担しているわけである。
クッソッタレめが。
(関連エントリー)
「近頃の警察(2)」
「近頃の警察」
「警察のパッシング」
(引用)
飲酒運転などで47人逮捕 全国の警察で一斉検問 [ 11月16日 12時16分 ]
共同通信
全国の警察は15日夜から16日早朝にかけ、主要幹線道路や高速道路の出入り口付近など計約2900カ所で約2万7千人を動員して一斉車両検問を実施、飲酒運転や最高速度オーバーの道交法違反容疑などで1万6412件を摘発、47人を逮捕した。一斉検問は11月の指名手配容疑者捜査強化月間に合わせ、交通、刑事、警備など各部門が連携して毎年この時期に実施しているが、指名手配容疑者の逮捕はなし。
(引用終)
ラベル:自動車